軍正式採用のフィンランド伝統実用ナイフ「Sissipuukko」M07 オリーブドラブ セラコート仕様

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商品詳細

・軍正式採用のフィンランド伝統実用ナイフ「Sissipuukko」

たとえばキャンプでのナイフ選びで迷っていて「最初に買ったモーラもいいけど、ちょっと他のナイフも試してみたいな」という方には、価格等のバランスを考えてもかなり良い選択だと思います。

その理由は今から解説します。が、書いてたら何か長文になっちゃったので笑、とりあえずかいつまんで三点だけ。

●ハンドルよし
●鋼材よし
●シースよし

シンプルにこの3点を満たすナイフは「良いナイフ」と言えると思ってて、そしてこのナイフは3点とも高水準で満たしていると自信を持って言えます。

●ハンドルよし ⇒伝統のプーッコスタイルで握りやすく扱いやすい
●鋼材よし   ⇒定評ある炭素鋼(80CrV2)で研ぎやすく切れ味鋭い
●シースよし  ⇒丈夫でしっかりしたロック機構があるシース



【より詳細な解説】_______

さて、ナイフというのは構造自体は非常に単純です。

・ブレード(鋼材)
・ハンドル(グリップ)
・シース(鞘)

基本的にこの3要素で構成されています。

で、この要素のどれが欠けても良いナイフとは言えません。


まずはそのうちの一つ、鋼材について。

自分はもともと魚突きの「銛」を自分で作るところからお店がスタートしていることもあり、銛の先端に使う「鋼材」、つまりナイフで言えばブレード部分の素材についてはかなり研究をしてきたつもりです。

銛というのは魚を突くだけじゃなくミスって岩に当たったりもするんですが、岩に多少当たったぐらいで壊れてもらっちゃ困る!という超ハードな要求に応えなきゃいけません。

その銛の先端に使う鋼材は

・サビに強く
・折れず(割れず)
・曲がらず
・摩耗しづらく
・それでいて安い

という日本刀も真っ青な無理難題を突きつけられます。笑
(とはいえそんな夢の素材は無いので、どこかを妥協する必要があるのですが)


そのために相当な種類の鋼材を今まで試してきました。
一般的な鋼材はもちろん、ステライトを肉盛溶接してみたり、タングステンを使ってみたり、マルエージング鋼まで使いました。

で、結果的に一番バランス(価格、入手性、性能等の総合バランス)が良かったのがベアリング鋼という炭素鋼で、それもあってナイフでも炭素鋼が結構好きです。個人的に笑


そしてこのナイフに採用されている80CrV2という鋼材もお察しの通り炭素鋼で、これまた非常に好きな鋼材です。

やはり耐摩耗性と靭性のバランスが良く、要するに「研ぎやすくて結構良い刃がつく」という点、あと折れにくさ。

フィンランド含め、北欧の伝統的ナイフを作るメーカーがこぞってこの鋼材を採用しているのも興味深いところです。

一点、炭素鋼なのでサビに弱い点がネックですが、このナイフはセラコートされているためその点もある程度カバーできています。


そして次の「ハンドル」について。

もちろん握り具合やグリップ感には人それぞれ好みがあります。
なので(また)個人的な好みの話にはなりますが、このナイフに限らず、フィンランドのプーッコは手にフィットしやすい形状で柔らかい握り心地のものが多く、私はこのハンドル形状がとても好きです。

あとこれも好みではありますが、実用を考えると樹脂ハンドルはやはり非常に優れています。衝撃に強く、冷たくなく、滑りにくく、軽く、そして造形の自由が効く。

このナイフはブレードをハンドルが覆っているので「フルタング」とは呼べませんが、それに近いぐらい太いタングがしっかり入っているので、もちろんバトニング程度で壊れる物ではありません。

※余談ですが北欧系の伝統ナイフでフルタングが少ないのは、極寒の地において金属のタングが露出していると素手で触った時に凍り付くため、という理由があるようです。


最後に「シース(鞘)」。

野良のナイフ選びでは最も重視する部分と言っても過言ではありません。

なぜなら、シースがダメだと他がいくら良くても単なる「危険な刃物」になってしまうから。

最高の鋼材、最高のハンドルを持つナイフがあったとして。
そりゃ使い心地は最高かもしれませんが、そのナイフを携帯したり運搬したりするにあたって、シースから抜け落ちたりするようでは使い物になりませんよね。というかそんなもん他の人を傷つける可能性さえあるわけで、それならまだダイヤルロックの付いたカッターの方が遥かにマシです。


この Sissipuukko で一番お気に入りな点も、やはりシースです。

この複合プラスチック製のシースにはローラーを利用したロック機構が備わっており、このロックが大変秀逸で、抜き差しが容易なのにロックも確実、逆さにしてブンブン振っても落ちない保持力があります。

またこれも軍用ナイフらしい点として、シースの取り付け方も様々なバリエーションがあります。腰に付けたりチェストストラップに取り付けたり。


この Sissipuukko にはブレード長さが二種類ありますが、こちらは120mmの短い方になります。

キャンプ・狩猟等の用途で使うには一番いい長さです。


J-P Peltonen Sissipuukko M07
【Spec】
ブレード:炭素鋼 80CrV2
硬度:HRC 59
刃の表面加工:セラコート加工
グリップ:TPE
鞘:コンポジット(複合プラスチック)
デザイナー:Juha-Pekka Peltonen (フィンランド軍所属)
重さ:180 g
全長:243 mm
刃長:122 mm
厚さ:4.25 mm
原産国:フィンランド

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