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2025/04/18 14:55

一緒に活動している「御園工房」の作品にまつわるエピソード。
子どもから石を奪うのではなく、隠すのでもなく、「ものづくり」で解決しようと試みる
こういった姿勢に共感しているからこそ、御園さんとは良い協力関係を築けているのだと思います。
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F君のお母さんから相談を受けた
「家じゅうが石だらけで困ってます」そんなお話でした。
※タンスの中も、引き出しの中も石でイッパイ💦
F君はある時から、石に対するこだわりが強くなり.気にいった石は全て持ち帰ってしまう。
F君はあれこれと石を取り替えながら耳に押し当てては笑顔になっている。
楽しんでいるのだから悪い事ではない。
悪い事ではないのだが、家が石だらけなのは困ってしまう。
F君は子どもの頃、お父さんとよく近所の河川敷に行き、散策したり、歌を歌ったり石を重ねて遊んだそうだ。
大好きだったお父さんはもう居ないのだけど
お父さんはF君との別れの際いつもの河川敷に行き、一つの石をマイクに見立て、歌を歌ってくれたそうだ。お父さんは何気なくやった事、、、
お父さんがいなくなっても
毎日河川敷に行くF君
お父さんと会えなくなった日から、
F君は石を家に持ち帰り
耳に押し当てるようになったそうだ。
きっとF君にはお父さんが歌ってくれたいろんな曲が聞こえているのだろう。
経験の浅い若い私も、アレコレと頭をひねる何とか、F君の楽しみを奪う事なくお母さんの悩みを解決できないかと。。。
石を取り替えるたびに歌が
変わっているのではないかと、、、
だから、沢山の石が、、、そう考えた
「F君、これはスイッチを切り替える度に聞こえる歌が変わるんだよ」と工夫した石を手渡した。
言語コミュニケーションが困難なF君に身振り手振りを繰り返す
カチカチと少しづつ興味を持ってもらえた
時間は掛かってしまったが家の石は随分と少なくなった。
君は今日も河川敷にいるだろう
どんな歌を聴いているのかな